第18話 主婦学生の日々 🍱🚲

わたしのこと

うちの夫は、とにかくマメで優しい。

朝8時前に出る私のために、
朝ごはんの準備から片付け、お弁当づくり、息子の送り出しまで全部やってくれていた。

私はというと、起きて、ご飯を食べるだけ。
――まるで昭和のお父さんスタイル。

「少しは手伝って!」なんて言われたことは、一度もない。
ありがたいやら、申し訳ないやら。

登校ルーティンとお昼の楽しみ 🚴‍♀️

通学は快速で2駅。そこから自転車で15分。
季節によっては、登校するだけで汗だく。

昼休みはお弁当を食べたり、コンビニ行ったり。
たまに友達と学校近くの定食屋でランチ。
学生っぽくて、なんか嬉しかった。

授業が終わるのは16時ごろ。
掃除や実技練習がなければ、17時には帰宅して息子を迎えに行っていた。

母と学生の二重生活 🏠📚

息子は1年間だけ学童に通ったけど、すぐに飽きてリタイア。
その後は鍵っ子生活へ。
最初こそ心配したけど、数回の小トラブルを除けば、なんとか大丈夫だった。

夕食? 一応、作ってた。
でも片付けは夫。私は風呂→宿題→復習のルーティン。
まるで“勉強マシーン”。

実習のない日は23時就寝。
意外と健康的な生活やったかもしれない。

教室の裏側と謎の儀式 🎓

授業は看護系が学内の先生。
他は外部講師――医師とか認定看護師とか、プロが来るタイプ。

日直の日は、講師の控室前で待機してチャイムと同時に出動。
「看護科○年○組、○○です!△△先生、お願いします!」
……この儀式、めちゃくちゃ嫌いやったー!

先生曰く「おもてなしの精神」らしい。
でも正直、「講師料払ってんねんから迎えいらんやろ!自分で教室まで来い!」と毎回思ってた(笑)

勉強の日々と小さな誇り 📖✨

私は高校時代、理科は地学を“かっこいいから”選んだタイプ。
だから「解剖生理学」「微生物学」「薬理学」で完全にパンク。

でも――「現役生に負けてたまるか!」の気合いで、猛勉強。
心が折れそうだったけど、なんとか踏ん張った。

結果、人生でいちばん勉強した。
そして人生でいちばん成績が良かった。

現役生にも社会人学生にも「頭いいなー」と言われ、
卒業時にはまさかの成績表彰。

高校・大学ではギリギリ生きてたのに。
人間、やればできるもんだ。

――ただし、夫の全力サポートありきで!

学生生活の青春リターンズ 🌸

専門学校とはいえ、文化祭や体育大会などの行事もしっかりあった。
10年以上ぶりの文化祭は、若い子に混じって出店したり、楽しかった。

あと、有志でキャンプに行ったり、
友達とホームパーティーをすることもあった。

社会人学生が多く、たいていシングルマザー。
だから子連れで遊ぶ機会も多かった。

年齢はバラバラでも、
同じ目標を目指す仲間として、みんな仲が良かった。

社会人で看護学校に通う学生は、
「子供を養うため」「離活のため」など、やむにやまれずというケースが多かった。

私のようにノリで看護学校に来たケースは、まぁ、珍しい。

でも現役生は、看護師になりたくて通う子がほとんど。
ほんとに優しくて、純粋で、いい子ばかり。

一緒に遊びに行っても、
私たち親よりも子供たちと全力で遊んでくれて、
助かりました、ありがとう。

30歳をすぎても青春ごっこさせてもらえて、
ツラい看護学校だったけど、楽しい思い出もたくさんできた。

――でも、本当の地獄はここからだった。

まるる

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