第5話 高専に入学するまで②

息子のこと

🎓 高専に入学するまで②

高専の入試には、内申点と面接で決まる「推薦入試」がある。
息子はそこを狙うことにした。


📚 私立中学の進度と盲点

なぜなら——私立中学の学習進度が、早すぎたのだ。
中3の時点で、すでに高校の内容に突入。

つまり、受験勉強が学校の勉強の延長ではなく、まるっきり“別物”になってしまう。
これは完全に盲点だった。(私だけ焦って、本人はまったく焦ってない)


📝 内申点との戦い

推薦を取るためには内申点が命。
でも、息子は「丁寧な勉強」が超苦手。ノートは殴り書き、テストはケアレスミスのオンパレード。
その結果、みるみる内申点が下がっていった。

中3に上がる頃には「推薦ギリギリライン」。
私は本気で「公立中学に転校させようか」と思った。公立のほうが内申点が取りやすい気がしたのだ。
本人より私が1番追い込まれていた。

ただ、転校して外部受験に落ちたら行く高校がなくなる。それはリスクが大きすぎる。
……にもかかわらず、本人は相変わらずのマイペース。「大丈夫と思うけど」とか言ってのける。(根拠は?←看護師あるあるのツッコミ)

最終的には夫と両親から全力で止められ、転校は中止。
我に返った。そこまでして本当に本人のためになるのか?
そもそも今の学校もいい学校だし、内部進学でも問題ない。


🎯 本人のやる気と公開講座

──ただ、せめて本人にやる気があればなあ。うちの「口だけ番長」は、今日も通常運転。受験する気があるんだかないんだか。

そんな中でも、本人の「(一応)高校受験したい」という気持ちを尊重し、ギリギリまで様子を見ることにした。

その間も、何度も高専の公開講座に通った。
「3Dプリンターでキーホルダー」とか「模型製作」とか、手を動かす系の活動はやっぱり楽しいらしい。

気づけば、先生方にも顔と名前を覚えられていた。
何度も同じ「高専とは」の説明を聞いて、もはや私が先生の代わりに話せるレベル(笑)

学科選びでは、高専の先生が「これ向いてると思うよ」と言ってくれた学科を、最終的に本人も選択。


✅ 推薦入試出願と合格

そして中3の12月、ギリギリの内申点で推薦入試に出願。

──結果、なんとか合格!!
息子よりも私の方が100倍喜んでいたと思う。

まるる

👉次回 高専の入試って(番外編)

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