3月末。いよいよこの日がやってきた。
ついに、息子と二人暮らしがスタートだ。
「服とか教科書とか大丈夫?」
「……あ!」
おい!!(怒)
先が思いやられる…
「頑張って。ちゃんとお母さんの言うこと聞かんなあかんで」
と父。息子は「はい」と一応返答。
新しい家は荷物が少なく、がらんとしている。
そして、前回と打って変わってめちゃくちゃ寒い。
もう心が折れそう。
それでも一日、二日と何事もなく過ぎ去った。
4月に入っても、まだまだ寒かった。
息子は復学に向けて少しずつ勉強したり、
新生活も整ってきて、順調だった。
突然の知らせ
新学期目前の木曜15時ごろ、両親から突然電話があった。
「今、大丈夫?」
母のいつもと違うトーンに身構えた。
「おばあちゃんが入院してはって。まだ詳細わからへんけど、一応喪服は準備しといて」
祖母に最後に会ったのは2月。
車椅子には乗っていたが、他人の悪口を大声で言うぐらい(良し悪しは別として笑)、とても元気だった。
母によると、夜に急に体調を崩し、朝病院で検査後そのまま入院したらしい。
両親は旅行中で、対応したのは叔母。
最低限の荷物をまとめ、息子と車に飛び乗った。
祖母の病院へ直接向かいたかったが、喪服は自宅。
仕方なく一度戻ることに。
その夜はほとんど眠れなかった。
間に合わなかったけれど
翌朝5時頃、父から電話。
おばあちゃんが急変したらしい。すぐ向かってほしいと言われた。
夫が有給を取ってくれて、3人で病院へ向かった。
空はまだ暗い。
なんとか間に合ってほしい。
あぁ、昨日会いに行けばよかった。
車であと1時間ほどのところで、また父から電話。
「8:30ぐらいに葬儀屋が迎えに来るから」
え??亡くなった??
父、途中経過すっ飛ばしてますやん。
ちょっとだけ泣いて、でもすぐ落ち着いた。
病院に着くと叔母がいた。
祖母は苦しそうな顔もなく、穏やかで、眠っているみたいだった。
なんとあっけない。
でもそのあっさりした最期が、かっこいい祖母らしかった。
笑顔で見送り
昼過ぎには両親、夕方には関東に住む弟も帰ってきた。
父は生前から段取りをしていたらしく、翌日には炉前読経で見送った。
火葬場で故人を囲んで読経してもらう。
不思議と心穏やかになれた。
外は桜が満開だった。
その夜は家族全員で食事。
祖母の思い出は面白いことばかりで、大笑い。
本当に楽しくて、良い夜だった。
翌日には納骨。
午前中に全て終わり、そのまま転居した家へ戻った。
新学期へ
帰宅した翌日はゆっくりでき、翌々日から新学期。
おばあちゃん、空気読んでくれてありがとう。
こんなこと言うのは変やけど、
完璧なタイミングで、かっこよすぎやん。
まるる
👉次回 第15話 看護師を目指したきっかけ


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