第19話 病院実習編 🏥💉

わたしのこと

専門学校3年間のうち、3年生はほとんど病院実習だった。

1、2年生の頃は年に2回くらい、1週間程度。
でも3年生になると、1クール3週間という長期戦。
週に1回だけ帰校日があって、友達と再会できるのが唯一の癒しだった。


実習は行く前からすでにハード💦

まず担当患者さんの情報が知らされ、年齢・性別・疾患名・ADL(日常生活動作)などをもとに“関連図”を作成。
さらに目標、目的、行動計画、根拠を全部考え、担当教員に何度もチェックされてようやくOKが出る。
……もうこの時点でだいぶハード。


いざ病棟へ!でも現実は甘くない🏥

実習は3〜4名のグループで病棟に配属される。

初日は看護部長に挨拶、そのあと師長に挨拶。
そして朝の申し送りの最後に「学生の△△です。〇〇さんを担当します!」と一人ずつ言う。

そのあと実習指導者(看護師)に行動計画を説明するが、
大抵の指導者は自分の仕事で手一杯。
「はいはい」と生返事されることも多い。
(返事があるだけマシ。無反応パターンもある。)

「自分が看護師になったら絶対こんな対応はしない」と心に誓った。


パソコン戦争と“根拠は?”地獄💻

情報収集用のパソコンも学生はほぼ使えない。
1台しかないのに、病棟看護師と医師が占領していることも多々。

午前と午後には指導者への報告タイム。
うなずくだけのときもあれば、突然「根拠は?」と詰められる。

絶対私より年下やろ!って思う看護師に冷たくされることもあって、
正直、患者さんより看護師とのやり取りの方がストレスだった。


午後のカンファレンスという名の沈黙大会🤫

午後には毎回「カンファレンス」という地獄タイム。
学生同士でその日の反省を話すけど、テーマが決まらない。
決まっても誰も話さない。沈黙。地獄。
(実習指導者や教員は基本スルー)

参加者全員にとって、不毛な時間。


通学だけで体力ゼロ、家では記録地獄✏️

実習先はさまざまな病院や施設。
中には自宅から片道1時間以上の場所もあり、通うだけで体力削られた。

しかも、家に帰っても“記録地獄”。

関連図の更新、看護問題の立案、アセスメント、行動目標、事前・事後学習……。
夕食とお風呂を済ませたら一旦寝て、夜中2〜3時に起きて記録。
そのまま実習へ。寝不足が限界でも、休みはない。


緑ペンチェックに泣かされる朝🗒️

病院に着くと、まず教員の記録チェック。
提出した紙は、緑ペンでびっしり修正。
(なぜか看護教員は緑ペン使用してた)

「昨日あれだけ時間かけたのに!」と半泣きになりながら、
病棟へ行く前に修正を終わらせなければならない。


恐怖の“担当患者変更”とラッキー項目実習💉

実習指導者は毎日交代。
掲示板を見て「今日はあの人か…」「詰んだ…」と一喜一憂。

そして恐怖の「担当患者変更」。
退院・転院・急変で担当が変わると、すべて最初からやり直し。

ただ、実習終盤で担当が退院するなどした時は、“項目実習”(見学中心)になる。

それはラッキーな胸熱展開だ。

合法的に事前学習はできないし(何を見学させてもらえるかわからない)、行動計画も何も立てようがない。


私は一度その恩恵を受けた。

集中治療室で気管切開を見学というちょっとレアケースでもあり、得した気分だった。


実習を通して

毎日、眠気と不安とプレッシャーの中で過ごした実習の日々。
でも、この経験が看護師として働くうえでの大きな糧になったのは確かだ。

……とはいえ、その時はまったく余裕なんてなかったし

看護師になるのをやめようかと本気で思っていた。


まるる

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