第8話 高専1年生前期

息子のこと

入学してしばらく、息子は毎日楽しそうだった。

私が密かに抱いていた夢は2つ。

  • 息子がロボコンに出場して、大会を見に行くこと。
  • 中学生向けオープンキャンパスで、立派な先輩として案内する姿を見ること。

(実際にオープンキャンパスで出会った先輩たちはとてもしっかりしていて、「高専ってかっこいい!」と感じたのだ。)

🦾 ロボコン部、入るのか問題

ロボコンは学校単位ではなく、部活として出場していた。
だから「ロボコン部(※正式名称ではない)に入れば?」と勧めたところ、息子も「うん」と同意。

しかし――

入学して数日後、
「部活見に行った?」と聞くと、「まだ」。

また数日後も「まだ」。
さらに数日後も「まだ」。

……行く気ある?

理由を聞くと、
「風呂場が混むから、18時に行っとかないと大変やねん」

完全に納得できない理由である。

「とりあえず見に行ったら?」と言いながら、私も薄々気づいていた。
――これはもう、入る気ないな。

(ちなみに私は、結構しつこいタイプだ。行くまで言う。)

結局、なんとか見学に行ったのは5月。
新入生の中でも少し遅れを取っていたらしい。

「どうやった?」と聞くと、
「パソコンにややこしいのをずっと打ち込んでた」

……?説明になっていない。

結局、入部はしたものの、一瞬で幽霊部員に。
私の夢①、早々に破れる。

🎮 ゲームという沼

その頃、仲良くなった友達が同じオンラインゲームをしていることがわかり、息子はどっぷりハマっていった。

放課後、まずゲーム。
18時から風呂・食事。
そしてまたゲーム。
点呼のあともゲーム。

(これは、のちに本人談で判明したスケジュール。)

宿題だけは最低限こなし、あとは「なんとかなる精神」。
中学時代の勉強貯金はあっという間に底をつき、前期の通知表では2教科、赤点。

📚 それでも、まだ深刻には思わず

ただ、私はその頃、息子の生活を直接見ていたわけではない。
毎日ちゃんと登校していたし、無遅刻無欠席。

だから「まぁ、ちょっとつまずいたくらいかな」と軽く考えていた。

高専は普通の高校と違って赤点が60点未満。
「まぁ仕方ないか。再試受ければいい」
――そんなふうに思っていた。

そのときは、まだ。

まるる

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